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それはTWを渡り歩く絵を通した記録…自由を愛するモノの住処なのかもしれない。
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◆終わりの話・奥義
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 この作品は、株式会社トミーウォーカーの運営する
『無限のファンタジア』や『シルバーレイン』
『エンドブレイカー!』の世界観を元に、
株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
 イラストの使用権は作品を発注したじゃっかる(背後)に、
著作権は描いてくださった各絵師様に、
全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。============================================================


『なぁ、白獅子ー…』
『なんだ』

『この話、いつ区切りがつくのさ?』
『俺に聞くな』

『ねぇねぇ、約束の日がふつーに過ぎてるよ?』
『知るか。脚本家を怨んでくれ』

『…ねぇ、白獅子』
『なんだ』

『冷たく当たらないで?』
『だが、断る』


「まぁ、ちょっと待ちなよ。捨て身のおにーさん方?」

不意に声がする。
聞き覚えのない声だった。
「そんな捨て身に全てを賭けるなんて…ダメだよ」
戦闘空間には場違いな、にやついた彰戯がそこにいた。
「…なんなら、俺たちが協力するよ?」
城塞騎士とはまた違う、人狼騎士姿の荒哉が青龍刀を構え傍によってくる。

「……それは、心強いね」
「…得物を持ってるなら、クロストリガーでアレを狙い打ってくれると助かるな」
姿を確認した蒼紫狐と白獅子がそれぞれに軽口で返す。
「アレはファルディゴール…とかいうんでしたっけ。あれも自縛霊の類なんでしょうかー…」
「鎖で繋がってるしねー…まぁ、何だって構わないけどさ」
すっ…と流れる動作で獣爪をファルディゴールへ向け、彰戯が駆け出した。
「……面倒だし、4方向から同時で行こうよ!」
別の方向へ荒哉が走る。
「同時なら、無傷のまま倒す事だって可能かもしれないよ!」
蒼紫狐が、白獅子が、2人とは対称の方向へ走っていく。
「…可能であるなら、俺達の最後も見ていけばいい」
「そう、僕たちがいた証を覚えてて欲しいもんだよね」
2つの呟きを、吹雪の中に零しながら。


「狙うのは一瞬、攻撃のタイミングを逃すなよ…」
これが一体だれの言葉だったのか。
不意に静かに静観していた不動の存在が身を捩る。
翼を広げ、足元から氷柱を発生させ、消されまいと最後の抵抗を見せ付ける。
圧倒的なまでの、その大きな巨体で。

グォォォォ…
グアアアァァァァァァ!!

周囲の視界はゼロ。
吹雪は激しさを増し全てを隠した。
白い視界に、紅い光が駆け抜ける。
連続して聞こえる斬撃。爪と牙とが擦れる音が遠く聞こえた。
十字架を思わせる光、そして、十字架をギラリと貫く氷柱。
徐々に吹雪が弱くなっていく。

はらり、はらりとはなびらのように散り往く吹雪が止んだとき…
ファルデゴールの姿が霞んで見えた。
唸り声しかあげなかったファルデゴールが…ある2人に問いかける。

我を消し、あれを助けたつもりなのか?
我は消えぬ…空間と時空の果てに居る我に誰も干渉は出来ぬ
故に…消えるのは我ではない

ファルデゴールが白獅子と蒼紫狐とを見て嗤った。

運命に抗ったところで…無駄なこと
悔やむ思いを胸に
還るべき場所へ、還るがいい!


「カカカッ、還るさ、お前が消えれば望むとおりな!」
「そう、もうじき還るさ。僕らだって…ここに居てはならない存在だからねぇ」
白獅子は豪快に笑い、蒼紫狐は淋しそうに言葉を返した。
言葉を返す二人の姿も、心なしか霞んで見える。
「お2人は…もう、行ってしまうのですかー?」
光が闇へと変わっていく空間の中で、荒哉が消え往く2人と一体へ視線を送った。

そうそうに消え去るがいい
迷走渦に飲まれた魂の回廊を、無事に抜けられはしないのだから!


ファルデゴールは淡く蒼い光を放ちながら、黒い闇を引き連れて消えていく。
実にあっけない、退却であった。



「……そう、還らねばならん。無事に、帰れる保障など、どこにも、ないが…」
はらり、はらりと白い光となって白獅子の姿がぼやけていく…
その最中白獅子の最後の言葉が、荒哉と彰戯のギリギリ耳に届いた。

「僕の狼姫も、白獅子の緋翔も彼らに預けてしまったからねぇ。
魂の絆を頼りに、召喚獣の導きを得て此処まで来たけれど…
彼らは居ない。此処で消えれば、僕らはもう、目覚めることはないだろうねぇ…」
はらり、はらりと明るい紫色の光を散らしながら、蒼紫狐の姿が霞んでいく。
「君達にはまだ時間があるよね?…だから、どうか、ソウジに伝えてよ」
蒼紫狐が、白獅子が笑顔のまま、完全に光と消えた。
視界の悪い、はじめの暗闇に、静けさだけが残った。


…だが不意に、荒哉と彰戯の耳に姿無き声が届く。




「誕生日、おめでとう…ってさ!」
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ソウジ・ブレィブス
性別:
男性
職業:
裁縫
趣味:
落書き
自己紹介:
不良のような狐のスケッチブック
風の様に戯れる狼の大学ノート

蒼紫色二又尾の僕の、メモ帳
白い二又尾の黒いメモ帳

騒がしい鶏の学習帳

この場にあるのは手書きを綴る物
ぼくは、『君』
『君』は、ぼく。
妄言・妄想、それも全部
僕の『君』の『私』『俺たち』の想い

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