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それはTWを渡り歩く絵を通した記録…自由を愛するモノの住処なのかもしれない。
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武装曲
―……(花弁のダンス ―……(開花せずとも漂う甘い香り ―…(眠くて、眠くて ―……(作業中に思い切り頭をぶつけた 寝惚けた視界のまま、ぶつけた額を押さえる ちょっと…盛大にぶつけ過ぎて視界が揺らいだのは内緒だ 『まーた、ぶつけやがッたのかァ?成長しないお子様団長だなァ…かかかッ!』 そんな姿を、うっかりライソウルに見られてしまった。 彼は今の今まで、自己鍛練をしていたのだという。 その証拠に、斧の刃が切れ味が悪そうな程ボロボロに欠けていた。 「僕が油断してるのは、いつものことでしょうにー。そしてお子様でも構わなーい。でも、貸し出した斧をくらい大切にしておくれよぅ…乱暴者ー」 使わないとはいっても、思い出の一部な斧であったから…ちょっと皮肉を込めて言い返す。 ライソウルは豪快に笑ったまま、愉快だと言わんばかりに壁をべしべしと叩く。 丸くなって寝ていた猫がにゃー!と驚いて逃げ出したり、ライソウルに威嚇し始めていた様子は、まるで猫の集団に混ざろうとするよそ者の猫のように思えた。 『くくッ…褒め言葉か?それなら有り難く貰うけどなッ!なァに、念入りに磨いでオマケまでつけて返してやんぜェ……あと、ふてぶてしいコイツ、お前の猫だろォ?』 黒いコートの懐から白い物を取り出す。今まで見せていなかった片手には、首を捕まれた黒い首輪の白猫、こーやが居た。 …何故に、内側に? 「褒めてn…あ、でも、僕を褒めてくれたら団長権限で許そーう。こーや、どこに居たのさ…最近コイツの仲間を引き連れたまま行方知れずだったんだよーぅ?」 ライソウルが親猫みたいにこーやを持ち歩く姿は、…兎に角異様だった。 斧をボロボロにするほどの腕力と強面とで、破壊力は抜群過ぎる。 つかつかと歩み寄ってきた彼は、僕の頭上でこーやを解放した。 …何故、そこなのですか。 『あァ…ソウジ可愛いよソウジッてなァ、俺様にャあ似合わねェな。もう褒めてやらねェからそのつもりでよろしく!さあな、縄張り争いでもしてたんじャねェの?…俺様たちに見えない輩とさァ』 手持ちぶさたになったライソウルは片手で器用に煙草をくわえた。 しかし、火はない。 謎の行動が多い彼は謎の視線を僕に投げ掛ける。 火を吹けと、言わんばかりだ。 「まぁ、斧の事は許そう。こーやが寝る以外にも執着心があったならそれもまたヨシ!…ただ、僕がそんな事の為にブレスを吹くと思うのかい。あそこのコートと本を返してきてくれるならいいよー?」 地味に猫の爪が刺さるのを感じつつ、日だまりの暖かさに眠気を誘われながら一ヶ所を指差す。 例の勝手に借りっぱなしシリーズだ。 日干しして、陰干ししたので猫っ毛が付属してるのを除けば借りる前と変わらないハズの代物である。 『ちょっと待て。話せばわかる。種火は欲しいけどよォ、どいつに返すのかの見当がついても俺様は面識ねェから無理だぜェ!?んでもッて、家宅への不法侵入でしョッぴかれるのも勘弁だ!これ以上城塞騎士とは仲良くなるわけにいかねェんだよォ…ジュウラにでも頼むから、自分で返しに行けよなァ!』 最後の方はまくし立てて、嵐のような黒き男は、嵐のように去っていった。 さらりと、パシろうとして失敗したのは…まぁ、いつもの事なのであえて気にしない。 デモンと魔獣に火種を貰うより もっと穏便なやり方がある気がするんだけど… 気にしたらきっと、敗けなんだと思う。 「こーやー、忍び込むならどの時間帯…どの経路を行けばいいかなぁー。ベストな経路を探してきてはー…くれないよねぇ?」 落ちまいとしがみつく猫がにゃーと鳴く。 …滅多に鳴かない猫が、鳴いている? 次第に、にゃあにゃあと群れを成していた野良猫達が黙っていく。 頭上のこーやが視線で周囲の猫に何かを訴えるような1分後。 ぞろぞろと、部屋を出ていく総数9匹。 部屋に居た最後の猫、こーやが部屋を去る前に僕にも視線を投げ掛け、にゃー!と鳴いた。 ……そして僕だけが残された。 『…多分、今の鳴き声は【道先案内には、俺達に任せな!】と、いったところか』 動物に詳しい相棒がそういっていた。 多分間違いないのだろう。 戯れる猫も居なくなったことだし… エルフヘイムで受注していたクッションを早いところ仕上げないと。 運び屋が道を忘れてしまうよね! ―…(3つめを造ったあたりで ―……(春の陽気に誘われて ―…(安らかな昼寝をしていた ―……(旅団内に誰かが来たのも朧気に認識しながら PR コメントを投稿する
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不良のような狐のスケッチブック
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